発展する名刺への期待
オフィスには、いろいろなタイプの人間がいてよい。
仕事のやり方にしても、方法にはこだわらず結果だけを重視する傾向の人もいれば、結果はともあれいかに一生懸命、凡帳面に取り組んだかに充実感をもつ人もいる。
また、方法を含め総合的に成果を考える傾向の人もいるだろう。
時間にルーズな人と接するときは、個人の仕事のスタイルが違ううまり好みが違うのだと割り切った接し方をすれば、ある程度はイライラも解消する。
しかし、実際に時間にルーズな後輩がいて、その存在が仕事の達成、の大きな妨げになっていたり、周囲にかなり悪影響を及ぼしている場合は、個人の好みとばかりはいっていられない。
そんなときは、少なくとも仕事に関してはリミットを守らせるように仕向けることである。
たとえば仕事を頼むときには、「この書類は明日の午後三時に取引先に持って行くことになっているから、二時までには仕上げてくれよ」「この仕事はとくに急ぎではないけど、今週中には必ずやってくれよ」といった形で、締切時間を明示する。
また、締切期限が間近になったときは「あと〇時間あるけど、どの程度できている?」「今日の五時までには仕上がるだろうね?」と念を押す。
ひと言声をかけるだけですぐに行動が改まる人、なかなか改まらない人がいるが、いずれにしても根気よく指導し、ルーズな面を直していくようにすべきである。
人間は誰にでも自分と合うタイプ、合わないタイプがある。
合うタイプとはコミュニケーションもうまくいくし、黙っていてもよい人間関係は築いていける。
問題なのは合わないタイプである。
このタイプと上手に付き合っていくには、日ごろのチョットした心掛けに注意をすることが必要だ。
人間関係の基本をわきまえたうえで、何かあったときにほんの少し発想の転換をしてみる、ちょっとだけ見方を変えてみるのだ。
そうした努力が人間関係を好転させることに大いに役立つ。
次にそのポイントを挙げておくので参考にしてほしい。
相手に苦手意識を抱いた時には、それを好き嫌いの感情にまで発展させないことがもっとも大切。
いったん「嫌い」と思ってしまうと、「好き」という気持ちに変化させるのはなかなか容易ではないからだ。
たとえ合わないタイプだと思ってもう「イヤだ」「嫌いだ」といった感情論に決して陥らないこと。
「苦手だなあ」というほどの意識にとどめておけば、冷静な対応も可能となって人間は誰でも相手を「合わないタイプ」だと思った次の瞬間からつい相手を避けてしまいがちになってしまう。
だがこれではいつまでたっても人間関係は好転しない。
相手が合わないタイプだと思えば思うほど、逆にコミュニケーションの頻度を増していくようにする。
相手を理解しょうとすることが大切なのである。
また、言葉の表面、さらには表情・態度・動作といったノンバーバル(非言語)の部分から、自分勝手にいろいろ邪推したくしないことも肝要だ。
表現の仕方があまり上手でない人も職場にはいる。
コミュニケーションを密に、相手の真意がつかめるようになれば、あらぬ誤解だった、思い過ごしだったと気づくこともあるはずだ。
大切なのは、自分から働き掛け、理解しようとする姿勢である。
人間関係のトラブルを未然に防ぐための最大のコツは、できるだけ「相手を立て、自分は謙虚に振る舞うこと」である。
人間は一般的にいって、自分に甘く他人に厳しくなりがちである。
自分のことは棚にあげて、他人の批判やアラ探しばかりしている人があなたの周りにもいるだろう。
だが、これでは人間関係はうまくいくはずがない。
自分には厳しく、他人には寛容ある態度で人に接していれば、人間関係のトラブルの多くは解決する。
「相手を立てる」には、「ほめ言葉」を上手に使うことである。
だが誤解しないでもらいたい。
むやみやたらとお世辞を使うことを奨めているわけではない。
「はめること」と「お世辞をいうこと」とはまったく違うのだ。
自分ではそう思っていないのに「うわべ」だけの言葉で「よいしょ」や「ゴマすり」をする、これが「お世辞」である。
お世辞は相手にもすぐわかってしまう。
そうなればかえって不愉快な思いをさせるだけだ。
大切なのは、本当に相手を認めたうえでの「ほめ言葉」なのである。
Mという心理学者は、人間の最大の欲求は「他人から認められたい」という欲求だと言っている。
「はめる」ということは、その欲求を満たすことにもつながる。
「お世辞」をいうのではなく、相手の長所を積極的に見つけ、率直にそれを言葉で表現すればよいのである。
そうすれば相手は敏感にこちらの気持ちを察知」、気分もよくなるだろう。
ひいては人間関係もスムースにいくようになる。
また、初対面の人と接するときには、「自分の話を聞いてもらう前に、相手の話を聞いてあげよう」「相手の欠点を探すのではなく、相手の長所を探そう」「自分が認めてもらおうとするのではなく相手を認めてあげよう」といった姿勢で接することだ。
そうすれば、相手も気分をよくするし、ひいてはよい人間関係にもつながっていく。
相手をいい気分にさせることが人間関係をよくするための最大のコツなのである。
こころの中で「いいなあ」「素敵だなあ」あるいは「立派だなあ」と思っていても、それを口に出すのが苦手な人は案外多いものである。
夫婦でも、日本人の男性は自分の気持ちを妻に伝えるのが苦手だと言われている。
「言わなくてもわかるだろう」と思っているのかも知れないが、「言わなければわからないこと」はたくさんある。
いくら心で思っていても、それを言葉に表わさない限り、相手には永久に伝わらない。
別にお世辞をいうわけではないのだから、心から相手を評価する気持ちになれば、それを素直に言葉に表わすこともできるはずだ。
それがコミュニケーションの基本なのである。
読者のなかには、相手に対してなかなか長所を認めることができずに、逆に短所ばかりが目につくという人もいるかも知れない。
そんな人が無理にはめ言葉を使っても、それこそイヤミにとられかねない。
そうした人は、まず自分自身の「視点」を変えてみることである。
そのヒントは長所と短所は常にうらはらだといく点にある。
「神経質で細かすぎる人」も見方を変えれば、「細かい点に気のつく注意深い人」しだいということになる。
「ちゃらんぽらんで大雑把な人」は「ものごとにこだわらずこころの広い人」という言い方もできる。
要はとらえ方ひとつなのだ。
最初から気の合う人は、普通に摸していれば自然と長所が目に見えてくる。
しかし、自分が苦手意識を持っている相手は、どうしても短所が目につきやすい。
しかし、ものは見方である。
自分が冷静になって相手を見れば、短所と思っていた点が長所に思えてくる。
まず自分の「視点」「着眼点」を変えてみることが大切である。
感を持つのか、持たないのかをチェックしてみよう。
きっとその傾向が浮かび上がってくるよ。
まず、自分が好感を持っている人、いない人をそれぞれ5人ずつリストアップしてみよう。
そして、その印象の特徴を3つずつあげてみよう。
似かよった印象が書き込まれているはずだ。
それを整理してみよう。
貯いかがだろうか?あなたがふだん抱いている印象尺度の傾向が発見できたことだろう。
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